日々のこと

今年の夏は2回!土用の丑の日 やっぱり食べたい!うなぎの蒲焼

2018年の夏の土用の丑の日は2回もあります!

本日7月20日(金)と8月1日(水)は「土用の丑の日」で2回もあります。土用の丑の日が近づくと、夏バテ防止のキャッチフレーズと共にスーパーの店頭にずらりとウナギが並びます。蒲焼のいい匂いがしてきて食欲をそそられますね。猛暑続きで食欲がなくなる今年の夏こそピッタリな、本当に精の付く食べ物ですよね。でも、ウナギ…やっぱり高いですね😭家族3人分国産ウナギが勇気のいる値段です。しかも今年は2回ある!でもなぜウナギなんでしょう…「土用の丑の日とは」「なぜウナギを食べるのか」など、そんな季節のプチ疑問をご紹介します。

そもそも土用の丑の日とは?

土用とは立夏・立秋・立冬・立春直前の約18日間のことを言います。昔は年月日や時刻を表す暦を十二干支(子・丑・寅・卯…)で数えていました。土用の丑の日とは、土用の期間におとずれる丑の日(干支で数えて二番目の日)の事を指しています。夏だけじゃなく、年に四季・合計で約六日ほどあります。(毎年変わるので六日ある年もあれば五日の年もあります)土用の丑の日は季節の変わり目といえますね。

季節の変わり目ごとにやってくる土用の丑の日

土用の丑の日といえば夏のイメージが強いかもしれませんが、立夏・立秋・立冬・立春それぞれに土用があるので、1年に何回か土用の丑の日が訪れます。今年の夏の土用の丑の日は2回あり、7月20日(金)を「一の丑」、8月1日(水)を「二の丑」と呼びます。
土用の丑の日といえば一般的に、夏というイメージが一番強いのではないでしょうか。

夏以降にくる土用の丑の日は

2018年の土用の丑の日…夏7月20日と8月1日、秋10月24日と11月5日
2019年の土用の丑の日…冬1月28日、春4月22日と5月4日、夏7月27日、秋10月31日
と、土用は毎年違うので、土用の丑の日も毎年変わるんですね!

土用丑の日とウナギ、食べるようになったのはなんで?


諸説ありですが…有名なのは平賀源内説です。
幕末の発明家として有名な平賀源内が、今のように土用にウナギを食べる習慣の、きっかけを作ったと言われています。
「夏場にウナギが売れない!先生何とかなりませんか!」と近所のウナギ屋に相談された源内さん、その店先に「本日、土用丑の日 土用の丑の日うなぎの日 食すれば夏負けすることなし」と書いた張り紙を張り出したところ、大繁盛したことがきっかけだと言われています。他にも説がありますが、私はこの源内説が一番好きです。こんな素敵なコピーライティング、さすが!と思っちゃいました。

他にもある!この日に「う」のつくものを食べると体に良いらしい!?

今も昔も、夏の土用の時期は暑さが厳しく夏バテをしやすい時期です。この時期に「精の付くもの」を食べる習慣が昔からあったんですね!精の付く物の代表「ウナギ」も有名ですが、土用蜆(しじみ)、土用餅、土用卵などの言葉が今も残っています。また、昔からこの日に「」のつくものを食べると病気にならないよ!と言い伝えが今も残っています。

刻んだうなぎの蒲焼を卵で包んだ「う巻き」は、ダブルで「う」のつくものでしょうか✨

ウナギ以外の「う」のつく食べ物

のつく食べ物とは「丑(うし)の日」の「う」からきています。確かにウナギも「う」ですが、他にも体に良いとされる食べ物がありました。梅干し・瓜・うどんなどが有名です。食が細くなる夏に食べやすくて元気が出る、夏バテに向いている食べ物ですね!
他にも昔の方は、ウサギ・馬肉(ウマ)・牛肉(ウシ)など、いずれも栄養価が高い食材を「食べて元気になろう!」と食していたようです。

ウナギの旬は夏ではない!本当の旬の時期は

うなぎの旬は夏だと思われている方が多いのですが、でも本当のところは夏ではないんですよね!夏の時期の「土用の丑の日」はウナギを食べて乗り切ろう!という習慣ができてから、ウナギ=夏のイメージが強くなっています。天然のうなぎに限っていえることですが…秋から冬にかけて、月でいうと10~12月頃が本当の旬の時期です。養殖のうなぎは、天然のしらすうなぎ(春先に海から川に入るウナギの幼魚)を捕まえて、餌や水温などがきちんと管理された環境で育てられたものです。一年中同じ環境で育てられるので、旬は特になく一年中市場に出回っています。

ウナギの栄養価は天然でも養殖でもあまり変わらない

うなぎはとても栄養価の高く、健康に良い魚です。お値段を気にしなくていいのであれば、たくさん食べたい魚でもありますね。でも、天然モノは市場でもほとんど見かけられない高級魚です。でも嬉しいことに天然うなぎも養殖うなぎも栄養に大きな違いはありません。どちらかと言えば、天然うなぎは育った環境やエサに左右されるため、栄養価が安定しておらず、養殖うなぎは栄養バランスが考えられたエサを食べているので、場合によっては養殖の方が栄養価が高いなんてことも考えられますよね。

ウナギの主な栄養
[ビタミンA]抗酸化作用、肌荒れ防止、視力低下の抑制、がん予防など
[EPA]抗炎症、血栓予防、中性脂肪の改善など
[DHA]抗炎症、脳の栄養、網膜機能の維持など
[ビタミンE]抗酸化作用(主に脂質の酸化を防ぐ)、老化予防、がん予防など

天然と養殖 味に違いがある!

天然と養殖では味はかなり変わると言われています。天然モノは育った川の環境によって泥臭さが残ったり、身や皮も固めです。でも、天然モノのほうが身がしまって歯ごたえがあると好む方もいます。
養殖は、出荷前には1日以上エサを食べさせず、臭みを抜くのが一般的です。管理がちゃんとしている所のものであれば、脂肪分なども調整でき、臭みも無く、身がふっくらして脂が乗ったウナギになります。市場に出回っているウナギはほとんどが養殖のウナギになります。

うなぎの蒲焼が食べれなくなる!絶滅の危機・ニホンウナギ

この時期になるとニュースや雑誌などでも取り上げられ話題になる「うなぎ」ですが、最近は養殖モノも値段が高くなり、なかなか手が届きにくい高級魚になってしまいました。近年の海洋環境の悪化や乱獲など様々な原因で、うなぎの稚魚・シラスウナギが減少してしまい、2014年にはニホンウナギは絶滅危惧種に指定されています。
市場に出回る日本の養殖ウナギは全て、野生から捕獲した稚魚・シラスウナギを人工的に養殖場で育てたものです。養殖で用いられるウナギの稚魚の過剰な漁獲も問題視されており、このことから、天然モノだけじゃなく養殖モノも値段が高騰しています。

ニホンウナギだけじゃない!輸入ウナギも危険水域に

ニホンウナギの代替品とされるアメリカウナギも絶滅危惧類に指定されたり、ヨーロッパウナギはワシントン条約で輸出入の規制対象になり貿易取引も制限されています。ニホンウナギと味が似ていて、現在日本での消費量が増えているビカーラ種といううなぎも「準絶滅危惧種」となっています。

まとめ

ウナギは蒲焼きなど昔から日本の食文化として根付いてきたものです。絶滅危惧種と聞くと食べずらい!でも年に一度くらい食べたいなぁ〜と思うのは日本人のわがままでしょうか…😭末長くうなぎと付き合える食文化を守るために、ただ消費するだけじゃなく、うなぎの現在が私たちが想像する以上に危機的状況であることを、ちゃんと知っておくことは大切なことですよね。過剰な消費や廃棄にならないよう一般消費者である私たちも気をつけられることがあるはず!と思いました。なので我が家は年に何回か土用の丑の日が来ても、うなぎは年1回で!(注)我が家のお財布事情にも関係は多少あります(笑)

購入はやっぱり通販の方がお得!

ふるさと納税もうなぎあります!