熱中症は正しい対処方法を知っておくことで重症化を防げる!
気温が30度を超える真夏日、35度を超える猛暑日が続いている地域がある今日この頃。この時期に条件次第で誰もがかかる危険性があるのが熱中症です。天気予報でも連日の猛暑に注意を促しています。熱中症は正しい知識を知ることで、重症化を防ぐことができます。特に年配の方や幼いお子さんは、症状が気づかない間に進行して重くなりやすいので、注意が必要です。
知っているようで詳しく知らない!?熱中症とは
熱中症とは高音多湿な環境で生じる健康障害の総称で、体の調整機能が正常に働かなくなることによって引き起こされます。気温が上がると体温も上昇するので、体は発汗によって体温を下げようとします。汗には、水分だけでなく塩分も含まれていますが、この両方が多く失われることで脱水症になります。脱水症を放っておくと、熱中症、熱射病へと症状が移行していき重症化してしまいます。
熱中症の重症度は対処の観点から3つに分類されています
下記のような症状が出ている場合は熱中症を疑い、早急な対処が必要になります。いち早く熱中症だと気付いて対処すれば重症にならずにすむので覚えておきましょう!
1️⃣度「現場での応急処置で対応できる軽症」・・・熱失神、熱けいれんと言われる症状
具体的には…めまいや立ちくらみ、汗のかき方がおかしい(大量に汗をかく、全く汗をかかないなど)、筋肉のけいれんや手足がつる、顔が火照ってしまう
この段階での対処法
まず涼しい場所に避難し安静にします。衣服をゆるめ、体を冷やします。水分と塩分の両方を補給します。水分だけの補給よりも一緒に塩分を取ることで改善効果が高いと言われています。それでも改善しない時は医療機関にかかりましょう。
2️⃣度「病院への搬送が必要となる中等症」・・・熱疲労と言われる症状
具体的には…体がだるくて重い、頭痛がする、吐き気や吐いてしまうなど
この段階での対処法
まず涼しい場所に避難し安静にします。衣服をゆるめ、体を冷やします。水分と塩分の両方を補給します。足を高くして横になりましょう。それでも改善しない時は医療機関にかかりましょう。
死に至ることもある熱射病の前段階ともいわれる症状で、この段階での対応がとても重要になると言われています。
3️⃣度「入院、集中治療などが必要な重症」・・・熱射病と言われる症状
具体的には…体温が高い、皮膚が赤くなる、呼びかけに反応しなかったりおかしな返答をする、まっすぐに歩けない、体がひきつけを起こす、意識がなくなるなど
この段階での対処法
これら3度の症状はどれも対処が遅れると命にかかわる危険な状況に進行しやすいので、応急処置(1度や2度の対処)をしながらすぐに救急車を要請しましょう!また、気をつけたい点は、おう吐の症状が出ていたり意識がない場合は、むりやり水分を飲ませることはやめましょう。
熱中症にならないよう5つのセルフケアで予防しよう!
熱中症を予防するために、一番大切なのは普段から暑さに負けない体作りをしておくことです。適度な運動をおこない、適切な食事、十分な睡眠をとることは熱中症だけでなく様々な病気などの予防にもつながりますね!
5つのセルフケアと周りへの声かけ
5つのセルフケアは周りの方へも声がけすることでみんなで熱中症を防ぎ、時に命も救います。特に小さなお子様や高齢の方にはコミュニケーションをとって一緒に予防していきましょう!
1)気温と湿度は毎日チェックする
実際の気温や湿度を知ることで適切な熱中症対策が可能になります。日差しを遮ったり風通しを良くすることで、気温や湿度が高くなるのを防ぎ過ごしやすい環境作りをしましょう。
2)水分はこまめに取る
のどがかわいていなくても、こまめに水分を取ることが大切です。また、いつでもどこでも水分補給ができるように、飲み物を持ち歩きましょう。たくさん汗をかいた時は塩分も忘れずに補給しましょう。
3)睡眠と休息をしっかりとる
疲れてる時は熱中症にかかりやすくなるので、涼しい場所で休息をとるように気をつけましょう。寝苦しい夜は通気性の良い寝具をつかったり、エアコンや扇風機などで適切な睡眠環境を整え、寝ている間の熱中症を防ぐと同時に、日々ぐっすりと眠ることで翌日の熱中症も予防できます。
4)日差しに気をつけよう
外出時は特に直射日光に気をつかましょう。ぼうしや日傘などの使用、なるべく日かげを選んで歩いたり、日かげを選んで活動したりするようにします。過度な日焼けも体温の上昇を招き、脱水が起きやすくなるので気をつけましょう。
5)バランスの良い食事をとる
食事をしっかりとることも熱中症予防につながります。普段から食生活に気を配りバランスのよい食事をべることや、朝ごはんをしっかり食べることも大切です。食材やレシピを工夫して熱中症にかかりにくい体づくりをしましょう。
周りの人と声を掛け合ってみんなで熱中症予防
屋外や運動中・作業中の熱中症発症が多い一方、年齢が上がるにつれて屋内での発生率が増加しています。職場や学校など集団で過ごす場所ではお互いに配慮が大切です。また、小さなお子さんは、地表面からの熱の影響を受けやすく、大人よりも熱中症になりやすいので、気温の高い日は特に気をつけてあげましょう。高齢の方は、体温調節の能力が低下し暑さを感じにくくなっていたり、暑さに対する抵抗力も弱くなっています。また、のどの渇きも感じにくくなっているため、水分不足になりやすかったりしますので、声を掛け合うことで予防につながりますよ!
最後に…
熱中症が起きやすい時間帯は10時から16時の間に多く発生していると言われています。暑い季節は朝や夕方、夜間でも熱中症が発生することがあります。必ずしも気温や湿度、暑さ指数が高い状態でなくても、スポーツなどによる体調変化、水分補給の状況や普段からの健康状態などによって発症することがわかっています。熱中症の正しい知識があれば予防することや、いざという時の対処も速やかに行うことができます。これからもさらに暑いが続きます、ぜひ参考にして見てくださいね!
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